「こんぴらさん」でランチ「きつねうどん・豚お好み焼き」を食べてきた!レトロなお店、メニュー、なにより店主さんにほっこり!

加古川の老舗うどん・お好み焼きの店「こんぴらさん」

 

「こんぴらさん」は、加古川市加古川町寺家町にある老舗のうどん・お好み焼き店です。

 

 

住宅街の裏路地にひっそりとたたずむ、うどん屋さんとして地元加古川では知られています。

 

 

今回はそんな「こんぴらさん」へお昼ご飯を頂きに出かけてきました!

 

 

 

「こんぴらさん」の場所は地図ではこちら

 

 

住所は加古川市加古川町寺家町15−7です。

 

加古川駅からだと1キロほどの場所。歩いてもそう遠くない所です。

 

この辺りは加古川でも古い町並みが残る地域で、閉館した旧加古川図書館や、図書館に隣接した市民憩いの場「金剛寺浦公園」、加古川城跡の「称名寺」があります。

 

旧加古川図書館
旧加古川図書館
金剛寺浦公園
金剛寺浦公園
加古川城跡の「称名寺」
加古川城跡の「称名寺」

 

近年は、古い家が取り壊され、コインパーキングや空き地になったり宅地になったりしています。

 

 

老舗のスーパーマーケット加古川廉売市場も取り壊され、現在はマンションになっています。移転した古民家カフェの「楓屋」さんもありましたね。

 

なつかしい昔の加古川廉売市場の様子の写真も紹介しておきます。

 

 

最近では、レトロな街並みにあうコーヒーショップ「Room2 Coffee & Roaster」や美容室、古民家カフェレストランなど、新しいお店もオープンしています。

 

 

 

また、惣菜コロッケが人気のお店「木村精肉店」さん、

 

和菓子店「光月堂」さん、

お弁当・お惣菜の店「百本立」さんなど、昔ながらのお店が残っています。

変わらない街の風景が残るこのエリアは、街歩きには最適でおすすめです。

 

 

 

さて、今回訪れた「こんぴらさん」、車で通る道沿いでもなく、地元の人でもあまり歩くことのない路地裏にあるので、普通は見つけにくいかもしれません。

 

 

東行き一方通行の国道2号線の「加古川公民館西」交差点を南へ折れて、金剛寺浦公園の角を右へ、少し行くとY字路があり右側の細い路地に入って4軒ほどの場所。文章にしても分かりにくい場所ですね。

 

 

こちら「こんぴらさん」外観。

 

入口には年季のはいった暖簾がかかっていて、それらしきお店とわかるくらい。宣伝するような看板は何もありません。

 

以前は、お店2階の路地側に大きな白い縦看板がありました。でも台風などで落ちる危険性があったので外したそうです。

 

「こんぴらさん」の絵画。看板があったころの様子がうかがえます。
店内に飾ってあった「こんぴらさん」の絵画。看板があったころの様子がうかがえます。

 

 

今回、お店に暖簾がかかっているものの、雰囲気からやっているのか?やってないのか?おそるおそるの入店でした。

 

暖簾を分けて、ガラガラっと引き戸を開けます。

 

左手には奥へ延びるカウンター席、右手にお好み焼き用鉄板テーブルが2卓ある、
こじんまりした佇まいの店内です。

 

店内の様子

 

 

お店についたのは13時すぎ。店内に入ると「お昼のお客さんがひと段落したところだから、ゆっくりしてね」と、店主がにこやかに迎えてくれました。

 

「お兄さん初めだったかな?みたことないね。どこから来たの?へ~それは遠いところを…」

 

お話を伺うと、店主さんはなんと御年91歳。とても元気でいらっしゃいます。「来るお客さんから元気をもらいながらお店を続けているんよ」とにこやかに話しかけてくれました。

 

「こんぴらさん」は、昭和53年創業。店主の旦那様が讃岐うどんを奥さんがお好み焼きをつくるお店としてスタート。

 

うどんをつくる材料に小麦や、出汁があったので、それらが入手しやすいことから、奥さんが自分の好きなお好み焼きもはじめたそうです。

 

昆布やカツオなど、出汁の材料は大阪からいいものを仕入れているそうです。

 

旦那様がお亡くなりになられてからは、ご主人がつくられていた「うどんの味」をたよりに、主人が打っていた味にちかいものを探し、現在は山梨県のお店からこだわりうどんを仕入れているそうです。

 

 

 

メニュー

 

メニューは壁にあるお品書きを見ます。

ちなみに、お品書きを書かれたのは元店主の旦那様なんだとか。

 

 

うどんが500円から700円くらい。

きつねうどん500円
玉子とじうどん500円
昆布うどん500円
月見うどん500円
玉子昆布うどん550円
昆布あげうどん550円
肉うどん600円
鍋焼うどん700円
カレーうどん650円
おにぎり(梅・かつを・福伸漬)各100円

 

お好み焼きも600円から750円ぐらい。

 

お好焼
肉玉子入り650円
豚玉子入り600円
いか玉子入り600円
ミックス焼(いか・豚・肉)750円

肉そば焼650円
豚そば焼600円
いかうどん焼600円
ミックスうどん焼(いか・豚・肉)750円
いか焼そば600円
ミックス焼そば750円
肉うどん焼650円
豚うどん焼600円

ビール中瓶500円

 

どれも安いです!

「値段はあげていないの」のと店主。

 

 

 

 

どれにしようか迷ったあと、

 

「きつねうどんと、お好み焼きの豚をおねがいします。」

 

今回は、「きつねうどん」(500円)と「お好焼 豚(玉子入り)」(600円)をいただきました!

 

きつねうどん 500円

 

 

「天かすとネギはこちらからどうぞ」と出してくれました。

 

 

いい香りです。出汁は昆布とかつお節の関西出汁。昆布のうまみがきいて、ほんのり甘い味わい。

うどんをすくって一口。関西のうどん。美味しい!

 

 

店名から、コシのしっかりした「讃岐うどん」を想像しますが、のど越しのいいコシと触感のうどんでした。

 

固くなく、新も残らない、程よい触感とコシ、そして甘まくてふわふわのきつね、これはたまらなく贅沢なうどんです。

 

 

お店をはじめたころはコシが強かったが、徐々に柔わめの程よいコシのうどんになっていったそうです。

 

とても美味しいうどん。スープは最後まで飲み干しました!

 

 

 

次に、お好焼 豚 玉子入り 600円。

 

 

「豚はしっかり焼く?普通?」など好みに合わせて焼き上げてくれました。

 

 

 

ソースはオリジナルブレンド。甘酸っぱい食欲をそそる味わい。

 

 

 

サクッふわ!オリジナルブレンドのソース、生地の旨味が絶妙です。

 

 

一気に食べきり完食しました!

 

 

 

食べ終えてほっと一息していると、お話し好きなおかあさんは、いろんなお話を聞かせてくれました。

 

「最近は、インターネットとか動画とかでみた人がよくくるの。雑誌にも掲載されたの」と、

姫路市文化国際交流財団が発行する「BanCul(バンカル)」を見せてくれました。「BanCul(バンカル)」は「播州カルチャー」の略で、毎号、播磨の文化を題材に特集を組み、播磨の魅力や新たな発見を全国に発信している雑誌です。

 

 

お店にはトリドールホールディングスの社長さんなども昔に訪れており、店主さんのうどんを「おいしかった」と伝え聞いたとが嬉しかったと話してくれました。

 

昔は近所の学生さんが大勢食べに来て、カウンターがいっぱいになったそうです。
うどんの釜揚げの時間を「あと何分?あと何分?」と聞いて待ちわびる様子をほほえましく見ていたそうです。

 

また、学生さんは「こんぴらさん」でいっぱい食べた後、これも加古川に昔からある「ピープル」へハシゴしていたといいます。店主さんは「まだ食べるの?」と学生の食欲にびっくりしたそうです。

 

今の楽しみは、子どものころから来ていたお客さんがひよっこり来ることなんだとか。最初はだれだかわからないこともあるんだとか。嬉しそうに話していました。

 

 

そんな会話を楽しむ様子を、カウンター奥に飾られた、ご主人がのぞいていました。

 

 

 

なんて、気持ちのいいお店なんだろう。

料理にも接客にもとても大満足です。

また出かけてみたい居心地のいいお店でした!

 

 

「こんぴらさん」店舗情報

 

「こんぴらさん」最高でした。ぜひまた行きたい。

うどんもお好み焼きも美味しいのは言うまでもなく。91歳にはみえない店主さんの気さくなお人柄にとても癒されました。

ごちそうさまでした!

それではお店の情報を記入しておきます。

 

 

営業時間:11:00~18:00(と看板にはあるのですが現在は17:00ごろには閉めているそうです)

 

住所:〒675-0066 兵庫県加古川市加古川町寺家町15−7

 

定休日:土・日

 

こんぴらさんの食べログページ:https://tabelog.com/hyogo/A2804/A280402/28022785/

 

 

加古川おすすめの名店「こんぴらさん」ぜひ、みなさまおでかけください!