旧加古川図書館の構造体調査の結果発表
加古川市が旧加古川図書館の構造体調査の結果について公式サイトにて発表しています。
調査結果の総括
目視による鉄筋の腐食状況調査では、建物内部の感想した部位の鉄筋は健全であるという結果となった。
また、雨や水がかかる部分については腐食が進行している可能性を指摘されているものの、建物外部の鉄筋についても断面欠損等の著しい鉄筋腐食は確認されなかった。
そのため、耐震診断基準の適用については、問題なく適切であったと考える。
一方、中性化調査の結果では、コンクリートの中性化は鉄筋位置を超えて神鋼しているため、水分があれば、鉄筋の腐食が開始している可能性を指摘されている。
さらに中性化による大洋年数の設定を、「コンクリートの中性化が過半の鉄筋に達したとき」とすると、当建物は耐用年数を経過していると考えられる。
また、ひび割れの調査については、外壁で確認された浮きの原因が鉄筋腐食による膨張が原因である可能性や、コンクリートなどの剥離の危険性を指摘されている。
以上の結果から、今後の、一般利用も含めた継続的な利活用を考えるのであれば、耐震補強に加え、少なくとも中性化領域の回復と、ひび割れ補修等が不可欠で考える。
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